HHKB全モデル比較!違い・特徴・選び方をわかりやすく解説

高級キーボードとして名高いHHKB(Happy Hacking Keyboard)は、2019年12月に主力ラインナップを一新し、以降は3モデル体制で展開されてきました。そして2023年7月には、新たに「HHKB Studio」が登場し、これまでの思想を受け継ぎながらも新しい体験を提供するモデルとして注目を集めています。 現在の主な販売モデルは以下の4種類です。
  • HHKB Professional HYBRID Type-S
  • HHKB Professional HYBRID
  • HHKB Professional Classic
  • HHKB Studio
また、旧モデルとしては「Professional JP Type-S」「Professional2 Type-S」なども流通しています。この記事ではこれらのモデルの違いや特徴を整理し、どんなユーザーにどのモデルが合っているのかを詳しく解説します。

HHKBの現行4モデル、旧来3モデル

HHKBの現行モデル

現在は「Professional HYBRID Type-S」、「Professional HYBRID」、「Professional Classic」、「Studio」の4モデルが展開されています。
これらのモデルを本記事では現行モデルと呼びます。
現行
Professional HYBRID Type-SProfessional HYBRIDProfessional ClassicStudio
キー配列英語 / 日本語英語 / 日本語英語のみ英語 / 日本語
カラー墨 / 白 / 雪墨 / 白 / 雪墨 / 白 / 雪墨 / 雪
接続方式Bluetooth接続
USB接続(Type-C)
Bluetooth接続
USB接続(Type-C)
USB接続(Type-C)Bluetooth接続
USB接続(Type-C)
特徴静音スイッチ搭載
キーマップ変更可
フラッグシップ
静音機能なしの標準モデル
キーマップ変更可
シンプルで最安
英語配列限定
ポインティングスティック付き
メカニカルスイッチ
発売開始2019年12月2019年12月2019年12月2023年7月
価格(税抜)¥36,850¥32,450¥25,300¥44,000
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(Amazon )

HHKBの旧来モデル

2019年12月以前には、「Professional JP / Professional2 Type-S」、「Professional BT」、「Professional JP / Professional2」の3モデル(厳密には5モデルですが。)が展開されていました。
これらのモデルを本記事では旧来モデルと呼びます。
旧来
Professional JP Type-S
Professional2 Type-S
Professional BTProfessional JP
Professional2
キー配列日本語(JIS)
英語配列(US)
英語配列(US、無刻印)
日本語(JIS)
英語配列(US)
英語配列(US、無刻印)
日本語(JIS)
英語配列(US)
英語配列(US、無刻印)
カラー墨/白墨/白
接続方式USB接続(Mini USB Type-B)Bluetooth接続USB接続(Mini USB Type-B)
特徴高速タイピング性
静粛性
DIPスイッチ
DIPスイッチDIPスイッチ
発売開始2011年6月2016年4月
2008年11月(Professional2)
2006年3月(Professional JP)
価格(税抜)¥27,500¥27,500¥23,000
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HHKBのモデルケース

次にそれぞれのモデルがどういう人に合っているのかを解説していきます。

HHKB Professional HYBRID Type-S

静音性と快適な打鍵感を求める人に最適です。
スコスコとした心地よいタイピング音と、長時間でも疲れにくい感触が特徴です。
以下のようなニーズを持つ方におすすめです。
  • 静音性の高い打鍵感がほしい
  • BluetoothとUSB Type-C、両方の接続を使いたい
  • 墨(ブラック)や雪(ホワイト)といったシックなカラーが好き
プロフェッショナル用途にも耐える性能で、多くのHHKBファンにとって“理想形”のような存在です。 私が保持しているモデルも「Professional HYBRID Type-S」です。
下記記事に使用していて感じた良い点、気になる点を載せていますので、覗いてみてください。

HHKB Professional HYBRID

Type-Sほどの静音性は必要ないけれど、ワイヤレス対応やキーマップ変更などの柔軟性を求める人におすすめです。
打鍵音はややカチャカチャとしますが、一般的なメカニカルよりは静かです。
  • Bluetooth接続を使いたい
  • 自分好みにキー配置をカスタマイズしたい
  • 静音性にはこだわらないが、高性能キーボードを使いたい
HYBRID Type-Sに比べて価格も抑えめで、コストパフォーマンスに優れたモデルです。

HHKB Professional Classic

有線接続(USB Type-C)専用で、英語配列のみとなっています。
  • Bluetoothは不要、USB接続だけで十分
  • 最も安価にHHKBを体験したい
  • 英語配列のスリムなキーボードが好み
シンプルで必要最小限、だけどHHKBらしさはしっかり味わえる一本です。

HHKB Studio

2023年に登場した最新モデルで、HHKBシリーズ初のマウス機能付きキーボードです。
ポインティングスティックやジェスチャー対応のタッチセンサーを備え、まったく新しい操作体験を提供します。
  • キーボードだけでマウス操作も完結させたい
  • HHKBの思想を踏まえつつ、最新機能も取り入れたい
  • メカニカルスイッチを試してみたい(静電容量無接点方式ではありません)
これまでのHHKBとは異なるチャレンジングな位置づけであり、新しい体験を求めるユーザーに向いています。

HHKB Professional JP Type-S / HHKB Professional2 Type-S

静音性のある打鍵感が好きだけど、BluetoothやType-C接続が不要な人にはこちらも選択肢となります。
  • 有線(Mini USB Type-B)で十分
  • 白カラーが良い(現行モデルは墨カラー人気)
  • Type-Sのスコスコ打鍵感が欲しい
現行モデルより安価に購入できるケースもあり、あえて旧モデルを選ぶ価値も残されています。ただし、すでに生産終了しているため、今後のサポートや在庫状況には注意が必要です 私は元々「Professional JP Type-S」を使用していましたが、2019年12月に「Professional HYBRID Type-S」が発売され、墨カラーとBluetooth接続を魅力に感じて買い替えました。

HHKB Professional BT

  • なし
現行3モデルが展開された今、同価格でBluetooth接続可能な「Professional HYBRID」が選択できるようになったため、「Professional BT」を選ぶ必要性はほとんど感じません。

HHKB Professional JP / HHKB Professional2

  • Bluetooth接続が不要で、日本語配列を求める人
現行モデルの「Professional Classic」では、英語配列しか選ぶことができません。
そのため、日本語配列を求める人が最安で選ぶとすると「Professional JP」となります。
「Professional Classic」との相違点はもう一つあり、接続端子がMini USB Type-Bです。
HHKB専用に1本ケーブルを持つことになると思いますのでご注意ください。

あなたに合うHHKBはこれ!

条件ごとに最適なおすすめモデルをご紹介します。
参考にしてみてください。
条件おすすめモデル
静音・無線・Type-C・打鍵感全部欲しいHYBRID Type-S
静音までは不要、でも無線・カスタマイズしたいHYBRID
とにかく安くHHKBを体験したい(英語配列)Classic
マウス操作をキーボードで完結したいStudio
白色・静音・有線のみでOK(旧モデルで安価)JP Type-S / Pro2 Type-S

まとめ

現行、旧来の計7モデルの違いをそれぞれ解説しました。
HHKBはモデルが多く、どれが自分に合っているかわからない人がいると思います。
そういった方々の判断基準の一つになれば幸いです。